一汁一菜、一木材

ただの備忘録です

とくになにも、なくはない日

 

 Twitterアカウントを削除したのちは、周辺は平和なものである…とは少々言いにくい。SNSを断った瞬間に安否確認が必要な類の災害が起こるのは勘弁願いたいものだ。一応、このブログを更新していることからもわかるが、住んでいる地域に強力な台風21号が直撃し、地元は樹木が倒れるなどの被害を受けたが、私個人としては家族も家も無事である。安心してほしい。

 

 さて、こうして備忘録を書くというのも四回目。前回に予告したとおり今回は三日坊主について話をしたいと思う。

 

 私はどう好意的に捉えたとしても、律儀ないし真面目な性格ではない。継続力が無いというか、本当に飽きっぽいのだ。それはつまり、三日坊主に繋がりやすい。

 例えば、昔このようなブログなど使えなかった小学校時代に父親からジャポニカ学習帳シリーズの日記ノートを手渡された。お馴染みのよくわからない外国の花の写真が表紙になっていて、B5サイズの紙に半分ずつ日記として書ける縦書き用スペースが設けられていた。そこに毎日、思ったことや一日の感想を書き連ねて観察眼を磨いていけという代物である。

 この話の流れからわかっていただけると思うが、日記という律儀で真面目な人間か、既に習慣となってしまった人間がやるべきものを私が良い子にやるわけがなかった。

 最初こそは何かを書こうとした。しかし、日々を過ごしていく中で、日記を書くために生活を過ごしてネタを探すということに早々に疲れてしまい、その日は『今日はとくになにもない日だった。』と一文を書いて終わった。…そして次の日も、そして次の日も、『今日はとくになにもない日だった。』と書き連ねていくうちに、馬鹿らしくなってしまって、始めてから一週間もせずに日記帳を開くことは二度となかった。返す返すもふざけたエピソードである。

 

 三日坊主というのはただ事物に対してだけではなく、自信が課したルールに対しても発揮される。幼少期から青年期に至る間で『自分で決めたルールを遵守する』というものが要求されるであろうものは、そう、何を隠そう「夏休みの宿題」であろう。

 夏休みの宿題はただやればいいというものではない。もちろん、学力向上という目的もあるに決っているが、改めて考えてみると、あれは長期的な時間にもたらされた課題を自分が一体どのように片付けていくのかというのを理解し、己の傾向を把握するというのも一つの秘められた目的であったと思うのだ。そして、その「傾向」というのは悲しいことに一朝一夕で直るものではない。一生付き合っていくしかない「さが」だ。

 私はどうであったか?最初こそ計画を立ててみようと考えはするのだが、早々にそれは破綻する。私は疑問に思っていた。「明日は今日と同じような日であるはずも無いのに、同じ分量の課題を同じコンディションでこなせるわけがないのでは?」と。つまるところ自分が課したルール遵守に飽きてしまうのだ。日記に『とくになにもない日』というコピー&ペーストな日々を量産していた人間とは思えない口ぶりである。

 

 ここで、私の第二の悪癖が顔を出す。それは『くりこしグセ』だ。例えばここに、一日に分量1をこなせばよい課題があったとする。私はその課題を0.5しかこなさなかった。残った0.5の課題はどうするのかというと、言葉のままに明日に「くりこし」、明日1.5やればニ日で分量2をやったことと同義となる。

 この「くりこしグセ」は、夏休みの宿題によく顔をのぞかせた。明日の自分に任せるパターンもあれば、なんだか課題がすいすい進む気分なので、今日で明日明後日の分も全てやってしまって楽してしまおう!という日もあった。こなす際の目安として分量を守っているかもしれないが、その日によって量を変動してしまったら決めている意味がない。そんな中途半端なやり方を続け、八月中旬を過ぎたあたりで途中でしゃらくさくなってしまい、残った少量を我慢できずに一日の内に全て済ませて、残った9月までの数日間をゆっくりすごすという、どこまでも中途半端な人間だった。言っておくが、最終的な新学期の提出日にはきっちりと終わらせていた。そこまで怠慢な人間でもなかったのだ。我ながら、人間くさい人間だと自嘲する。

 

 そのようにして理解した自分の「さが」を操縦してみようではないかというのが、このブログの密かな目的でもある。それと同時に、このブログは、あのときの、あっという間に飽きてしまった日記へのリベンジ・マッチも兼ねている。

 初回に文を書いた後、ブログに飽きてしまわないように、くりこしグセと三日坊主を防ぐために「一日にニ回以上投稿しない」「週に投稿するのは二回まで」「二日連続で投稿するのは避ける」というルールを課した。恐らく、このルールは守れているのではないだろうか…と思う。細く長く続けていくのが目標だ。

 

 ただ、歳を重ねて出来ることも関わっていく事物も格段に増えた今の私は、『とくになにもない日』というものが少なくなってしまった。ので、状況が変わって将来的に適宜ルール変更していくこともあるだろう。しかし、それはブログに「飽きた」結果でなく、ブログを続けたいと願った上での行為だろうと、そう願ってやまない。

 

 

 

 P.S     デレステにて、本当に本当に欲しかったアニバ限定高森藍子さんをゲット。(しかも二枚も)というわけで、限定スカウトチケットの使う先が、振り出しに戻ってしまった。限定飛鳥か限定ユッコか、それが問題だ。